6.離婚における親権と監護権

「親権」とは、子どもを育ててゆく権利と義務のことであり、親権者とは、社会の中で、子どもを一人前に育ててゆく責任者です。

もちろん、親権とは、子どもが未成年者であるときに限られるものです。
子育ては大変ですが、原則として、親権を放棄することはできません。

一方「監護権」とは、監護教育をする権利、つまり、日常的に子どもの面倒をみる権利です。
だから、本来は、親権の中心的な部分を占めるものです。
監護権だけを取り出して、云々するのは奇異に聞こえるかも知れません。

しかし、実際には、監護権者と親権者を別にするというケースもあります。
たとえば、父母が親権をめぐって対立しているとき、子どもを引きとって育てていと強く願う母が親権にはこだわらない場合、父を親権者に母を監護権者に決めることです。

こうすると、母が日常的に子育てをすることになるが、子どもの財産管理であるとか、子どもの戸籍のことであるとか、あるいは進学の手続きなどは、父がするということになります。

また、親権者については、戸籍記載されますが、監護権者については記載されません。
そういう意味からも、このような分担を考える場合は、ぜひとも家庭裁判所の調停を利用するなどの方法を選択することがベストと思われます。