3.離婚における気持ちの切り替えと感情の整理

離婚は、どんなに冷静に考え、自分で決めたことでも、相手に対して、怒りや恨みの感情は出てきます。

自分自身に対しても、挫折感、絶望感、被害感、孤独感を抱き、別れることに寂しさや悲しみも感じます。

離婚は、一度は信じていた夫婦が別れ、共に築いてきた家庭が壊れ、配偶者や家庭を失ってしまうことです。

喪失体験には、必ず怒りや絶望感、悲しみなどの感情が出てきます。

それは、人としてまったく自然のことなのです。

ただ、その環状があまりにも激しくて、自分でもコントロールが出来ず、日常生活に支障をきたすときは、感情を素直に話すことで、楽な気持ちになることが可能なので、カウンセリングを積極的に受けることをお勧めします。

大切な事は、ひとりで頑張りすぎないことです。

<事例>

A子は結婚10年になりますが、ある日、夫から突然離婚を告げられました。

A子はショックで、家事も何もできない状況です。

年上であるA子は、家庭を仕切り、無口な夫を一方的に支配してきました。

その夫は、A子に離婚をすることを告げ、家を出てゆきました。

A子はうつ病になり、自殺を考えるようになりました。

子どもにも、それぞれ問題が発生し、母親のことが心配で不登校にもなりました。

結局、A子は、心療内科での治療としてカウンセリングを受けるようになり、人間として大きく成長できるようになりました。

カウンセリングを通じて、これからの生き方や自分自身の問題に気づくことができ、結果として、離婚調停で話しあうことができるようになりました。

言うまでもなく、A子が明るく元気になったことで、子供たちも安定するようになりました。

共依存と離婚!?離婚したいの?それとも離婚したくないの?どっち?(DV)

皆様は「共依存」という言葉をご存知でしょうか?時々、悲愴な感じで裁判所に「離婚の申し立て」をしにくるかたがいます。よくよく話を聴いてみると、夫の「暴力」が理由で、離婚の申し立てをしたいといって、手続きをしてゆきます。

第一回の調停が始まって、今まで、長年に渡っての言葉の暴力、身体的暴力をどのくらい受けてきたかについて長々と話をします。(過去の悲しい記憶について)

調停委員として、涙ながらに訴えるクライアントの話に共感して、離婚後の人生についての条件として、慰謝料や、調停で成立しない場合の訴訟の手続きや、今後の展開について説明していると、急に、夫も昔は優しかったとか、本当はいい人だとか、暴力を奮っている夫を皇帝刷る話を始めます。

はじめは、こちら側も、この人、何を言っているんだろう、と思いますが!!実は、これが「共依存」です。

「共依存」とは、暴力をうけている女性が、外からみると被害者のように見えるのですが、実はこの女性も、夫にはわたしがいないと生きていけない、と思い込み、夫に依存している状態です。

はっきり言えば、この女性は、自立をしていないと言えます。

生育歴や発達において、問題があるとも言えます。

もっとわかりやすく言えば、自己肯定感やセルフイメージが低いということで、自分を大切にする、ということを知りません。

本当に夫婦間暴力に関しては、外から見るとひどい暴力やケガを負わされているのに、たいしたことではないと言います。

アルコール依存症や、ギャンブル依存などを、夫に持つ妻たちも、共通の部分があります。これらの女性たちに共通している点は、家系的に父親や祖父など、先祖代々にわたり、暴力であれば、暴力の連鎖を見てきて育っているという点です。自分自身が幼少期に育つ時点で、父親の暴力を受けるか、または、見ながら成長しているので、暴力が普通のことになっています。

そして、不思議なことに、幼少期にあれほど苦しんだ「暴力」を振るう男性と結婚をすることも多いのも共依存の特徴です。

この種の事件には、非常にかわいそうですが、結局、元の夫のところに戻ってゆくケースが多いのも事実です。

「暴力」を否定して、心身ともに自立した女性を目指してほしいと思います。このようなケースの場合、辛い作業になるかもしれませんが、精神分析的心理療法というカウンセリングの方法で、思春期、青年期から児童期、幼年期、乳児期へと「過去の自分」と向きあってゆく作業をすることで、今よりもずぅ〜と、生きやすく、前向き、肯定的な人生を送ることができるようになれると思います。

是非、カウンセリングを受けることをお勧めします。