自己肯定感と親の対応

ひきこもりや不登校児童は、警戒心が強い、対人恐怖がでるなど、表れ方には個人差がありますが、人に対して安心感をもてない、自己肯定感がもてないという点は共通しています。

子供は、母親から愛されるという経験を通して人間に対する安心感・信頼感が育まれます。家庭が崩壊していたり、夫婦喧嘩ばかりしているような家庭の子供は絶えず怯えや不安抱いて育つこととなります。

また、波風をたてないようにと表面だけ合わせている仮面夫婦の場合も、子供は同じように不安をつのらせていくのです。

不安定な家族関係のなかで、親に甘えたり、無邪気にふるまうなど、子供の時代に子供らしく生きられなかった人間は、自己肯定感もなく、自信も持つことが出来ずに「人と違っていいんだ」「自分は自分でいい」と自分を肯定できません。

ありのままの自分を認めることが社会や人とのつながりを確立する第一歩でありますから、自分を肯定できないひとは、人や社会との接触に恐怖心を抱きやすいのです。そして、防御という形で自分の部屋の中に逃げ場を求めて、自己肯定感が育つまで引きこもることとなります。

子供は生まれてから、親から丸ごと受け止めてもらうことがとても大切なことであって、乳児期、幼児期、学童期と育つ過程で「君は尊い存在であり、両親にとって大切な存在である」ということを親からの言葉と態度から記憶として残ることとなります。

それがないと子供は自分を自己肯定することは困難なのです。

両親に大切に育てられた子供は、自愛の精神をもつことができるし、両親が自分に与えてくれた愛を、子供はしっかりと受け止めて、与えられたその愛にふさわしい自己を確立することができます。

人間は、愛されることによって、かわいがられることによってのみ、自分は大切で貴い存在であるということに、気づくことが出来るのであります。

本来、子供はそれさえ手にしてしまえば、少々の逆境にもビクともしなくなります。親に愛されているという自覚が「生きる強さ」に変わるのです。

自己肯定感をもつには、「自分は自分でいいんだ。人と違っていていいんだ」と自分を肯定することからはじめることが大切であって、自己肯定が出来るとやがて、周囲のひとともコミニュケーションがとれるようになります。

それには、まず第一に親自身が自己肯定感をもつことです。