児童虐待の世代間連鎖について

連鎖をひとことで表現すると、遺伝とは違うが、遺伝に優性遺伝と劣性遺伝があり、マイナスの部分の負の財産である劣性遺伝が代々と受け継がれてゆくと考えると理解しやすいかもしれません。

川の例に例えると、上流が先祖、下流が子孫と考えるとわかりやすいと思います。川の上流で、川を汚す、汚いものを流せば、必ず下流が汚れてしまいます。心理学の視点で捉えれば、学習と呼ぶかもしれません。

一番多い世代間連鎖は「児童虐待」です。虐待を受けていた子どもが大人になり、結婚し、家庭を持つと、あれほど苦しく、悲しい記憶である虐待を、また自分の子どもにしてしまう。虐待の連鎖が、今、社会で別の意味で一番注目されている、マイナスの世代間連鎖であると思います。

人は、親、兄弟や他人から、愛情をかけられて、優しくされて、はじめて人に愛情や優しさを示すことができます。当たり前のようですが、愛情をかけられずに、暴力や言葉を受けてきて、優しさを知らなければ、人に愛情や優しさを与えることはできません。

まさしく、発達心理学でいうところの学習であると思います。