不登校ひきこもりの増加

不登校ひきこもりがなぜ増加しつつ、減らないかといえば、答えは簡単です。日本社会そのものが、他人や第三者にまったく無関心であるからです。

核家族、個室、子供部屋とプライバシーを尊重するあまり、たとえ家族であっても、必要以上に関わりを持たないことをベストとしてきたことにあると思います。

では、それで、家族全員、親も子も孫も、みんなが幸せになったのでしょうか?

答えは「NO」です。コミュニケーションが少なくなった分、家族であっても、お互いが何を考えているのか、どう思っているのか、まったく理解できない家庭になってしまったと言えます。ましてや、第三者である他人や、近所や、社会が、よその家庭の問題に関わることはほとんどなくなりました。

不登校、ひきこもりの問題だけでなく、家庭の問題を扱っていて思うことは、親も子もひとりひとりのお話を伺ってみると、口をそろえて、皆、「さびしい」と訴えます。

現代社会は、「無縁社会」と言いますが、個人個人は「孤独感」でいっぱいです。戦後の日本の社会が「個人の自由とプライバシーの尊重」をあまりにも重視したために、人と関わる、人と仲良くなる、人と協力する、人と助けあう、お互いに痛みを分かち合う、人の気持ちを理解する、積極的に人に親切にする、困った人を見たら助ける等、かつての日本社会の美徳としてきた習慣が、全てと言っていいほど無くなってしまったことが、この問題を解決できないくらい、大きくしています。

この反対は、といえば、もっと良い意味で、他人に関心をもつことだと思います。もっとわかりやすく言えば、人の幸せを考えられるくらいの心の余裕、優しさを持って生きて行かれたらと思います。